無念の介錯投稿者:鳥花月風さん

無念の介錯

落命した信夫は斬首され、その首は侍従太郎によって弁慶のもとに届けられる。が、その直後、太郎も自害する。こともあろうか、弁慶の娘の命を奪うことに仕向けた当事者が太郎である。太郎としてもぬくぬくとは生きては行けぬからであろう。太郎の忠心に感じいった弁慶は、これ以上太郎を苦しめる訳には行かぬ、早く楽にしてやろうとの思いから、即座に太郎の自害の介錯をした。弁慶の無念さは計り知れない。写真は介錯の直後、刀の血を拭う弁慶。弁慶だからこそ、他人に涙を見せる訳には行かない。弁慶つらし。淡々とした演技が見事。

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