おなごりおしや父様母様投稿者:鳥花月風さん

おなごりおしや父様母様

静御前への身の上語りを義経は一部始終聞いていた。義経は、「これまでは義経も狐と同じであったのには気づかなかった。不憫なことよ。」と言う。それを聞いた後、狐忠信は義経に頭を下げてお礼をいい、その場を立ち去ろうとする。鼓の皮となった親が、本当の忠信に迷惑をかけぬように元の古巣に帰れと命じたからである。親の言葉に逆らえぬと帰ろうとすれど、もう二度と親には会えぬと思うと、名残がつかない。一歩進んでは振り返り、また振り返り・・・。写真は振り返る狐忠信。この後小走りして庭を駆け抜け、さっと石燈籠の中に身を隠した。色々と面白い芝居である。

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